OWNER’S HISTORY ものづくりの情熱を、
スピリッツ愛へ注ぐ。

新たな価値を、多くの人へ届けたい。

それは、私の出身地であり、古くから工業地帯として栄えてきた地、八王子に刻まれたDNAなのかもしれません。実家は、祖父が創業し、70年続く製造工場の大信工業。看板商品である樹脂サッシを、日本で初めて内窓に合うかたちで開発し、寒冷地の北海道で大歓迎を受けました。今でも日本全国多くの家庭を、すき間風から守っています。新たな価値を生み出し、安定的な生産によって多くの人に喜ばれる。工場の偉大さを、身をもって知っていることが、スピリッツメーカー創業者としての私の原点です。 ※1958年 大信工業 中澤康夫社長と創業当時の社員

受け継いだDNAが、呼び覚まされた。

そんな私の運命を決定づけたのは、北海道での出来事でした。出張時に立ち寄ったバーで出会った一杯のジン。その香りと味わいは、飲み物であることすら疑いたくなるほどの衝撃で、私の中にもたしかに受け継がれていた、ものづくりのDNAが呼び覚まされた瞬間でした。自分が開発者となり、この驚くべき世界をもっと多くの人に楽しんでもらいたい。新たな事業として歩む道を探り、たどりついたのが、シカゴのKOVAL社。スピリッツメーカーとしてのノウハウをCEOのRobert Birnecker氏から直々に学ぶとともに、この世界でも、工場として70年間培ってきた製造技術が活かせると確信したのです。

もっと愛されるスピリッツを目指して。

スピリッツとしての正統性を受け継ぎながら、新たな楽しみ方を提案する。それにより、一部の人の趣向品という枠を超え、より多くの人に愛されるスピリッツを目指す。これが、東京八王子蒸溜所が開発する商品の条件です。もちろん、高品質なスピリッツを、可能な限りお手頃な価格でお届けすることが大前提。クラフトの長所を表現しながら安定的な生産ができるよう、300リットルの蒸溜器と、オートメーションシステム方式を採用しました。多くの人に喜んでもらいたいというものづくりの情熱と技術、そしてスピリッツへの愛。ここ八王子の地で奏でるハーモニーが全国、そして世界中の人へ届く日を夢見て。私たちは、スピリッツの開発と製造に取り組んでいます。

ロゴについて

代表者中澤がオーケストラで担当しているトロンボーン、その原型であるサックバットをモチーフにしています。
音が奏でられたとき重なって倍音が生まれハーモニーとなります。
その倍音が多く出るのがトロンボーンといわれています。
実際には聞こえない音、しかし体感し心に響く、トーキョーハチオウジンが目ざす商品作りとトロンボーンの存在が代表者中澤を通して不思議と重なり合いつながることから、このロゴマークが生まれました。