CONCEPT

霊峰・高尾山の麓にひろがる
東京西部の街、八王子。

八王子は、古くは甲州道中の
最大の宿場町として、
さまざまな文化を形成しながら
発展してきました。
同時に養蚕や織物だったことから
「桑都(そうと)」と呼ばれ、
伝統文化が受け継がれてきた街としても
知られています。

その八王子の街を見下ろし鎮座する、
霊山・高尾山。
元来は修験道の修行場だったため、
天狗が棲むという伝説が残っています。
桑都の発展を支えた養蚕農家や絹商人は、
北条氏をはじめ、名だたる戦国武将が
武運を祈願したことから、
高尾山を霊山として崇め、
豊かな自然を大切に守ってきました。

絹織物から生まれたものづくりの文化は、
やがて「加工」を中心とする
工業技術に受け継がれました。
素材を厳選し、技術を広く取り入れ、融合する。
こうした伝統的なものづくりのDNAが、
芳醇なスピリッツを生み出す
蒸溜技術の源流となっています。 ※1951年の大信工業 工場

ヨーロッパで生まれたスピリッツは、
もともと薬酒としてのルーツを
持っていますが、
当蒸溜所は、高尾山薬王院のほか、
多くの薬師如来がまつられる、
病気平癒にゆかりのある地に創業。

こうした、スピリッツが持つ薬酒としての起源、
八王子にひろがる豊かな自然への想いを込め、
八王子蒸溜所がつくるスピリッツの原材料には
ボタニカルな素材を厳選。

ものづくりの確かな技術により、
スピリッツの香りと味わいの品質を
一定に保つため、
世界中の蒸溜所を巡り出会った、
こだわりのKothe社の蒸溜器を採用。
蒸溜のプロセスを自動制御する
日本初のシステムです。

蒸溜所併設のバーでは、
都心や近隣のバーテンダーと常に交流し、
スピリッツカルチャーの普及と
スピリッツの新たな味わいとの出会いを求めて
研究に取り組みます。
東京八王子蒸溜所は、
一部の愛好者に喜ばれる嗜好品の枠を超え
多くのお客さまに愛される
スピリッツを目指していきます。